年末恒例お餅つき in 上野村

■年末恒例お餅つき in 上野村
12月29日 お餅つき開催。当日は天気に恵まれ、やわらかい太陽光の下での餅つきとなりました。
総勢50余名。21sdc関係からは15名が参加しました。近隣の方の分も含めて70臼近く。早朝から準備にかかり、日のあるうちにつきあげます。とはいっても、山深い上野村は、午後3時頃には山の陰に日が入ってしまいますから、時間的には実はタイトなのです。
杵3本使ってつくので、3人が息を併せるのはもちろんですが、つき方次第(力とスピード)で粘りのあるよいもちになるかどうかが、決まります。今年も無事、美味しいお餅がつきあがりました。

日が落ちると急に気温が下がります。お餅つきが一段落した所で、囲炉裏端では、餅やネギをあぶりながら、山里の話が弾みます。ところで天道虫は成虫のまま冬越しするようです(ぞろぞろいるのを発見)。彼らも囲炉裏端に暖を求めていました。

上野村内山邸お餅つきの御案内

■年末恒例上野村内山邸お餅つきの御案内
12月29日に上野村内山邸にてお餅つきが行われます。
搗き手が少なくなった近隣のお年寄りのお宅の分も併せて搗きます。若い力のある方、歓迎です。当日は搗きたてのお餅と年越しそばが振舞われます。10〜11時頃までには現地(上野村)へおいでください。
搗いたお餅を持ち帰り希望の方、実費にてお分けします。もち米の準備がありますので、予め(25日まで)希望枚数をお知らせください。なお、1枚(一臼分)2000円前後です(もち米の価格で多少変化します)。
上野村までのアクセス JR高崎線新町駅よりバス或いは上信電鉄下仁田駅より乗合タクシー(バス停まで迎えに出ます)
http://www.uenomura.ne.jp/ueno2254/map/map.html
29日宿泊希望の方、宿をご紹介します。宿泊希望人数がある程度まとまれば、西武秩父からチャーターマイクロバスでアクセスも可能です。

第6回 上野村研究会

■第6回 上野村研究会

第6回研究会が開催されました。11月24日19時より開催。参加者7名。

●シオジの森探索(第5回研究会)報告
11月19日〜20日上野村現地報告をスライドを見ながら行いました。
・シオジは高価な建築材(色が白く、木目が美しい・・)
・かつて多数伐採されトロッコを使って運び出されたため、天然林は減少
・私達が歩いた森の道は、トロッコ道の名残

●山間地農業について
語り部高橋隆さんのお話を振返りました。 
・専業農業→悩業→No業→脳業
・ゆいの概念(「ええっこ」と「おてんま」)
・傾斜地の畑 日照確保・農地面積確保 傾斜農地をささえた農機具 柄ぐわ
・蔓切日、萱刈日 その日以降は蔓、萱は自由に山から採って構わない日

上野村天然味噌作り
上野村ではつい最近まで、天然味噌作りを行っていたそうです。
・大豆をゆでてすりつぶす→土管状にして空中にさらす(浮遊菌をつけさせる)→12月〜4月で発酵→発酵したら塩を混ぜる→天然味噌完成
・つく菌によって味が違うので、複数家(たとえば10軒)でつくり、ブレンドして味をならす 
・純粋培養の麹菌を使い清潔な工場内でつくるのでは実はうまみが出ない(酒も同じ)


★来年3月の研究会では、内山節先生の新刊本(「里」という思想 新潮選書)の講読を行なう予定です。

シオジの森へ行きました

■シオジの森へ行きました(第5回上野村研究会)

おにぎりとお茶を持ち、シオジの森へ出発。内山先生を先頭に総勢14名。神流川上流北沢から、猟犬たちのお見送りを受けながら森への道を進みます。山女の姿をみながら、沢沿いを散策。紅葉もいよいよ最後。静かにやさしく山を覆っています。道は落ち葉の絨毯。サクサクサクという歩みの音と沢の水の流れる音、なんと気持ちが安らぐことでしょう。
出来たばかりの獣道。偶蹄目の爪あとがくっきり残っていました。時々「キーン」と響く鹿の声。幸せな人はピョンピョン森を跳ねる姿を見ることが出来ました。私にも白いお尻を一瞬見せてくれましたよ。

途中には、炭焼き集落の後の石積みや、分校跡が残っています。こんな山奥によくあるよね・・。搾取されつづけた炭焼き労働者の話を思い出し、複雑な気持ちでした。
ほぼ3時間歩き、最後に急な尾根を超えるとそこはシオジの森。天然林の広さは約50ヘクタール。そこを取り巻くように250ヘクタールの保護林が近年指定されたそうです。シオジは木材として商品価値が高く、伐採されつづけたため、天然林は貴重とのこと。その入口付近の川原でお弁当をいただきました。
歩いているときは、少しも寒くありませんでしたが、お弁当を食べていると寒さがじわじわと襲ってきます。指先は凍え、おにぎり持つ手ももどかしく・・・。でも、メンバーの方が持ってこられた、自家製お新香は本当に美味しかった。

シオジの森を目指します

■シオジの森を目指します

第5回上野村研究会は、国指定天然記念物「シオジの原生林」を目指します。

いままで、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今回は、「NPO森林フォーラム(代表世話人:内山節先生)」のメンバーの方々がチャレンジするとの情報をキャッチ。ご一緒させていただくことになりました。

★スケジュール概要

  • 1日目(11月19日)

9:00〜神流川上流北沢からゆっくりと秋の森を散策。自然散策しながらシオジの森へ(おにぎり&お茶持参・シオジの森でお弁当)徒歩6〜7時間。  17:00〜宿舎にて入浴・夕食・休憩  19:30〜里の語り部を聞く会 テーマ「山間地農業の移り変わり」・語り部高橋隆さん

  • 2日目(11月20日

8:30〜上野村文化遺産めぐり(古民家・旧黒澤家→中世寺→上野村ふれあい館→クラフトマンショップこかげ→まほーば・レインボーブリッジ→不二洞ほか)  12:00〜上野村中心部で各自昼食&周辺散策  14:00〜現地出発

第4回 上野村研究会

■第4回 上野村研究会

第4回研究会が開催されました。9月22日19時より開催。参加者8名。

某過疎の町の財政状況分析の報告に始まり、上野村との相違を確認。地方交付税の仕組みなどについて意見を交わしました。第3回現地開催研究会報告の後、農薬と農業について話題が展開しました。

・市町村税を2箇所で支払う(働く場と終の棲家の場、或いは親の居住地など自分の関る市町村を選択して地方税を納税できてもよいのではないか?)
・農薬の使用は原則個別の半減期を基準に考えられているが・・・(複数種類を使用したときに、半減期が変わらない保証は無い)

今回で前期は終了です。10月から、引き続き後期の研究会が始まります。

山仕事体験

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■山仕事体験

2日目も10時集合。
マイクロバスに小一時間ゆられ、村の中でもかなり高い所へ。緩やかな斜面での下草刈と聞いていましたが、勾配はかなりのもの。ヘルメット&地下足袋姿で背丈ほどもある鎌を手に、森に入りました。

・草などやわらかいものを刈るときは、鎌を振りまわします。堅いものを刈るときは、鎌の刃を引くようにします。
・斜面は横移動の繰り返しで刈ながら少しずつ登ります。
・必ず足元より上を刈ります。低い箇所は刈らないようにします。足元へ引く刈り方は危険です。
・蔓は樹木の一番の大敵ですので、下からしっかり刈ります。
というアドバイス森林組合のスタッフから受け、恐々、下草を刈りました。後で聞いた話によると、鎌の事故が一番多いのは移動中だそうです。うっかり斜面で滑って、鎌でけがをするとのこと。

たぶん、かなりの重労働なのでしょう。少し動くと汗が噴出します。あっという間に絞れるほど汗びっしょりになりました。下草だけでなく、岩まで刈ってしまったので、新品の鎌の刃はぼろぼろ。素人が使った後の道具の手入れは、さぞ大変なことでしょう。万が一のために参加者は保険に入りましたが、道具の損害保険も必要のようです。