第2回上野村研究会

■「市場に左右されない21世紀の暮し方」開催される
−第2回上野村研究会−
9月20日19時より、文京シビックホール第一会議室にて、内山節先生による哲学者が語る「市場経済に左右されない21世紀の暮し方」が開催されました。参加者25名。 

村の暮らしは現金収入的には貧しい。でも困っていない。実は月収10万程度で暮せる。それを成立させているのは、村の風土。しかし、それを阻むのが、教育と高度医療・・・。といった都会に住んでいる私達には新鮮な、上野村の状況の話に、皆引き込まれてゆきました。
終盤の質疑応答では、村の高齢化問題から人口の話(現在は1割が外から来た人、いずれ半分新しい人に)や、効率的な行政が村をつぶす可能性などという非常に興味深い点へ話題が展開されました。
当日レジュメ
1. はじめに〜上野村の暮らし、東京の暮らし
2. 上野村の暮らしを成立させる諸要素〜村の自然、畑、村人の技、協力し合う関係、村の歴史・文化
3. 上野村の「伝統経済」の前に立ちはだかる壁について〜教育、高度医療
4. 上野村の歴史について〜商品経済の村という視点から
5. 上野村の「仕事」と「稼ぎ」〜それはなぜ使い分けられてきたのか
6. 風土と結んだ市場経済、風土から切断された市場経済〜「資本主義」が生み出した問題点
7. 市場経済、半市場経済、非市場経済〜そのバランスをどうとりなおすか
8. まとめに代えて〜半市場経済、非市場経済を成立させる関係をどうつくるか

※「村人は皆役割を持っていて、自分の得意なものを提供しあうことで村の生活が維持されている・・・。」という話に、今の社会が抱えている問題の解決の糸口があるような気がしました。

「市場に左右されない21世紀の暮し方」

■哲学者が語る「市場に左右されない21世紀の暮し方」
−第2回上野村研究会開催案内−
NPO法人日本グリーンツーリズムネットワークセンターさんと21sdcの共催で開催いたします。会場は、文京シビックホール。興味のある方は、是非御参加ください。

■ テーマ: 「市場に左右されない21世紀の暮し方」
◆ 講 師 : 内山 節 氏(哲学者・立教大学大学院教授)

現在、近代社会が生みだしたシステムや思想は、さまざまな領域で限界を露呈しています。私たちが、今、学びなおさなければならないものは、なにか?自然と人間との間につくられている関係、地域とそこに暮らす人々との間にある関係をどう捉えるか、哲学者・内山節先生のお話を通して、現代社会で 「働く」、「生きる」、「暮らす」ということについて考えます。

○ 開催日時: 平成18年9月20日(水) 19:00 〜 21:00

○ 開催場所: 文京シビックホール 第一会議室(3F)  http://www.b-civichall.com/

○主  催: NPO法人 日本グリーンツーリズムネットワークセンター(GTnet)
  共  催: NPO法人 21世紀社会デザインセンター(21sdc)

○定  員: 50名(申込順)

○参加費:  一般800円 会員500円  

○申  込:
下記フォーマットに記入し、件名を「9月20日参加希望」として、
rikkyo21sdc@hotmail.com
まで、メールにてお申込みください。

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■9月20日(水) 19:00〜21:00  『市場に左右されない21世紀の暮し方』

氏 名:
所 属:
連絡先(E-mail):
一般 or 会員:

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※会員=21sdc会員、GTnet会員

森の作業を行ないました

■森の作業を行ないました
9月2日 立教21sdcの森で道づくりを行ないました。
降った雨で前回作業したせっかくの道も一部崩れていました。一方で私たちの作った道を動物たちが使ってくれている跡も見られました。森に入る道は幅の細い鍬を使って整備します。
 
早速、森に入って作業開始。山側の土を鍬で少し削って、後は足で踏んで填圧し、幅20〜30cmの平らな部分を作ります。
 
あっという間に汗びっしょり。でも不思議。気持ちが良いのです。
昼食は、隠れた上野村名物 ふじやのうどん。なんとこの量で500円。素朴な手打ち田舎うどんです。食後は沢で冷やした桃がデザート。心地よい風を受けながら、なんとも、贅沢です。一休みしてまた、夕刻まで作業を続けました。
 

協定書を取交しました

■協定書を取交しました

7月21日14時〜 上野村役場にて、「立教21sdcの森」として林野庁との協定書交換式が執り行われました。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/moriban/20060730/1155887127


7月22日10時〜16時 立教21sdcの森で作業を開始しました。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/moriban/20060817/1155774089
http://d.hatena.ne.jp/moriban/20060817/1155780954

次回の作業予定 9月2日(土)〜3日(日) 立教21sdcの森にて
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/moriban/20060824/1156375464
★浜平温泉入浴予定です!!

2006年度 第1回 上野村研究会

■2006年度 第1回 上野村研究会
2006年度第1回研究会が開催されました。6月14日19時より、参加者9名。
森の番人育成プロジェクトを7月よりスタートさせるにあたり、内山先生に「森林整備の思想と方法について」お話いただきました。
森林のカテゴリーは3つ 原生林・天然林(自然林)・人工林  原生林とは人が全く入ったことが無い林(厳密には日本には無い) 天然林とは人が入ったことはあるが自然再生した林
森林伐採の仕方 皆伐・全伐・択伐・間伐・除伐  皆伐・全伐→全部切る(皆伐の方が広い概念) 択伐→間引きする(森の形を変えない) 間伐→利用目的で成長途中のものを切る(工事用丸太) 除伐→目的外の木を切る(最近は間伐も除伐に近い)
私達の借りる森 人工林として植林したものの、除伐が不十分だったため天然性の樹木が進入した状態→カラ松混じりの天然性林
森の整備方針 保安林規定を守る(伐採は要申請) 現在の林相のまま、より力のある森にする(今生えている木は何か樹種を確認。樹種を覚えながら最終的にどのようにしてゆくかを考える→将来の森の姿を考えそこに誘導する仕事を行なう) 徒歩道の整備 枯れ木・支障木の除伐
森を借りる 林野庁では管理経営基本計画の中で国有林を「国民の森」と位置付け、国民利用の促進を図る方向を示しています。ボランティア活動にも積極的に応えるため「ふれあいの森における自主的な森林整備活動の推進について」を定めました。それを受け、関東森林管理局では「協定締結方式による国民参加の森づくりの推進」として、一定の条件の下、国有林を森林整備等の活動の場として提供しています。私たち21sdcは、群馬県上野村にある47年程経過したカラ松の国有林2.11haを協定方式により「ボランティアの森」として借り受けることになりました。今後、7月半ばごろまでに、協定書を作成し、群馬森林管理署長さんとの調印式を経て正式に手続きが完了します。
 
※注意事項 安全な服装(ヘルメット着用・軍手・長袖・・) 保険加入 基本的技術の遵守(木を切る時の原則) 山火事防止(原則森では火は使用しない→特に芽吹き時は樹木が地中の水分をくみ上げて非常に危険)

第8回上野村研究会

■第8回 上野村研究会

第8回研究会が開催されました。3月23日19時より、参加者5名。

今年度最終回として、この1年間のまとめを中心に、上野村について振り返りました。

・村人気質はおとなしいが外から干渉されることを嫌う。

・気質は土地への定着性の強弱の影響が大(江戸時代、天領か藩領かでも大きく違う)

・動物は毒を見分けられる。味も見分けているらしい。

・現在の村人は村が好きで住んでいる(75年ごろを境に村がおくれているという人がいなくなった)。

・村の企業誘致と村の仕事(都会型労働は村の仕事ではなかったので、以後企業誘致はストップ)。

・10年操業してつぶれた誘致企業の後始末に10年間(人口1割流出の危機に、減らさぬために巨額の資金を投入。10年かけて雇用先整備)。

・かつて村には「座」が2箇所あり、農村歌舞伎が行われていた。

・村の祭事(4月2日越山神社の祭をはじめに各神社の祭スタート 神楽や獅子舞が奉納)

2006上野村フォーラムの御紹介

■2006上野村フォーラムの御紹介
森林フォーラム(代表世話人 内山節)さん主催の上野村フォーラムを御紹介します。
内山先生を囲んで語り合ったり、籠作りを体験したり、散策しながら村の桜を楽しみます。
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内山節春の山里−2006上野村フォーラム−
日  時 4月22日(土)〜23日(日)
集合解散 西武秩父駅 22日10時集合  西武秩父駅 23日16時解散
西武秩父駅までの往復交通費は各自負担)
宿泊場所 「やまびこ荘」
参加定員 先着20名  費用 15000円程度  申込締切 4月3日
交通手段 集合から解散まで会員のマイカー使用

スケジュール

  • 4月22日(土)

10:00     西武秩父駅集合
10:10     西武秩父駅出発
11:00〜17:00  旧中里村・木古里にて「オカメザサの籠作り」 昼食
17:00〜19:30  宿舎にて入浴・夕食・休憩
19:30〜21:30  内山さんを囲んで語り合う

  • 4月23日(日)

8:30〜13:00  やまびこ荘出発 春の上野村村内の桜見物と村内見学 昼食(おにぎり)
13:00〜14:00  道の駅上野・ウッディ上野村木工芸館・琴平センター→木ままなど見学
14:00     現地出発
16:00     西武秩父駅にて解散

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御興味のある方、森林フォーラム事務局を御紹介します。21sdcまでお問い合わせください。